11月26日 木曜日 石井文得
オートミールがぐつぐつ煮える音にこだまして、カーテンの外からチカディー(四十雀)の囀りが聞こえる。静かに太陽の光を部屋に入れる。雨は降ってない。嬉しいな。昨日窓のトレイに山盛りで餌を入れておいた。気配を感じる。フリッカー(キツツキの種類)だった。今年は何度もフリッカーの羽を公園やトレールで拾った。羽柄や小さい斑点が綺麗なオレンジで、宝物になる。燃えるような紅葉も終わり、近所の木々の葉は落ちて、鳥やリスが見やすくなった。この辺りは住宅街だけれど、鹿や、アライグマ、コヨーテ、見るとぞくっとする太い尻尾で少し怖顔のオッポサムなどがいる。鳥図鑑で名前を学んだ常連の鳥たち。冬場この辺りに留まる彼ら、去年よりも新たな種を見つけられるかな。野鳥公園や森で静かに待ち続けられないので、こうして窓の外を子供と飽きずに観察できるのは幸いだ。
今日は感謝祭。この休日の由来は歴史と伴って賛否両論だけど、日々の生活、生命に感謝することは大切に思う。アメリカも20年。いろいろな人々や出来事そして動物にも支えられてここまで暮らせてきた。小さなご馳走を準備する前に、一走りしてこよう。20年目にして始めて鳥を焼く。チキンだけれど。庭先に集う鳥を眺めて心温まるなか、未だまだベジタリアンではないのかと、矛盾するダイエットを恥ずかしく思う。

この子だけ一人居座り黙々を餌をついばむ。若いJuncoかな?


